<三重県名張市>小規模多機能型居宅介護施設「ファボール鴇」さん訪問日記 ③

最近はいろんな方にたくさんのお話を聞くことをやっています。勉強になるし刺激になる。

このインタビューの原稿、まだ校正前ですけどファボール鴇の中山代表にお見せしましたら、こんな言葉が返ってきました。

「素敵な言葉を引き出してくれて感謝。こんな何気ない会話が介護職との間では、なかなか生まれないのです。イメージ的には、病院の待合室で、看護師さんとこんな会話あまりしないですね。私たちは、ついつい「今日もおしゃれですね。素敵!」で止まってしまいます。そのあとは、体調の話しや家族の話しに移ってしまいます。反省です。」

小規模多機能型居宅介護施設 ファボール鴇(トキ) ご利用者様インタビュー

「みつおか式脳若トレーニングのみつおかさんが来られるよ!」と大げさに告知していただき、インタビューも快くご承諾していただいた木村さん。
とってもおしゃれをしておいでになりました。
ファボール鴇さんにはご夫婦で週3回ご利用されていますが奥様の方は足が悪く、普段の生活も何かと不自由されていると思いますが、ファボール鴇さんのところへ行くことで、良い刺激になっているとおっしゃいます。
ご高齢にもかかわらず、「iPadの操作が少しずつわかってきた」と誇らしげです。
「覚えましょう」のレッスンは毎回9枚にチャレンジ。
他のトレーニング教材も積極的に参加されています。
「前の晩にね、明日着ていく洋服を決めるの。主人のもよ。それは結婚してからずっとなの。箪笥の引き出しから一つ一つ丁寧に選んで決める事をもう随分長くやってきたわ。元気に外へ出られる間はこれをやらなくちゃね。楽しみでもあるの。」
お写真を撮らせていただくのに、「恥ずかしいけど嬉しいわ」とにっこり。
家族の為に尽くし、生きてこられた人生。心から誇りを持っていらっしゃるのを感じました。
素敵でした。

木村房枝様 (89歳)
木村房枝様 (89歳)

<三重県名張市>小規模多機能型居宅介護施設「ファボール鴇」さん訪問日記 ②

ファボール鴇 コミュニケータインタビュー

ファボール鴇 コミュニケータ 勝又広志さん
ファボール鴇 コミュニケータ 勝又広志さん

週4回開催していますが、とにかく反応が良いですね。
ご利用者向けの講座ではほとんどの方が認知症(軽度~重度)の方々です。難しいと思っていたのですが、そうではなかったんです。
当施設では地域の一般高齢者様向けに、介護保険を使わない『脳活ガーデンカフェ』も実施しています。介護保険外のお元気な方と比べてもこの利用者の方々は大差ないように思えた事は意外でした。

要介護をもっているから・・・・というのは誤解だったんですね。

今まで僕らが行っていたような介護保険のプログラムだとどうしても飽きがくる。
『脳若』は常に新しいものが出てくるので刺激があるんです。
回想法に関してはコミュニケータの方が教えてもらう事ばかり。
認知症の方がいらっしゃるのを感じないほど、ケアする側の見方が変わったと思います。
思い込みでやっていた部分があると気付きました。
新しい視点でご利用者様が見えてきて、発見できたというのが正直な感想です。

ケアのスキルに関しては、全体を考える力がでてきたと思います。
代表の中山は、「接遇をより意識する事」を常日頃から言っております。
『脳若トレーニング』の構成を考えながら同時に「コミュニケーション」をどうとろうかと考えますので、自然と立ち居振る舞いまでを意識するようになったんです。

朝一番で『脳若トレーニング』を開催し夕方お帰りになるときに、もう一度「今日の言葉は?」ってお聞きするようにしています。そうすると、「あ~何か決めてたなぁ」と思い出していただくだけでも刺激になるんですよ。
細かいところですが、日々その積み重ねですね。
脳若はそのきっかけ作りに本当に役に立っています。

地域のお元気な方向けの講座もすごくうけが良いです。

一度来てもらいさえすれば、次に繋げられる!という意気込みでスタッフ一同頑張っています。ボランティアの方をスカウトしたりもしているんですよ。

トレーニングを自由に組み立てる事が出来るので、代表の中山とも相談しながら大きく2パターンにわけてレッスンを作成し独自メニューで保存しています。

1つは「生活・娯楽」パターン。
これは笑って楽しめるようなカリキュラム

もう一つは「文化・教養」パターン。
少しインテリっぽい感じです。男性や歴史や地理の好きな方にはこちらを楽しんでもらいます。
そのクラスの雰囲気にあわせて、うまく組み合わせをしている感じです。

『脳若』をいれて、施設全体がより活気づいた感じがしています。

<三重県名張市>小規模多機能型居宅介護施設「ファボール鴇」さん訪問日記 ①

「要介護4の方でも脳若できますよ」
中山登貴代表がきっぱり言われたのには、正直驚きました。

【脳若はじめて、施設の雰囲気、変わりました】

中山代表は施設内で行うプログラムでもっと楽しいものはないか?と探していたところにネット検索で「脳若トレーニング」を見つけ、すぐに導入事例セミナーに行かれたそうです。
最初は、「飽きないプログラムがこんだけあるからいいか!」くらいの気持ちだったと。

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以下、中山代表談
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「脳若」って、介護職の考え方の幅を広げてくれる不思議なものなんですよ。
これは、やってみないとわかりませんよ。
例えば、介護職の者って「この方は要介護だからこれは出来てこれは出来ないだろうな」、と最初からイメージしがちなんです。
脳若やるでしょ、そうすると「えっ!そうなの?」っていう、その方の「生活歴」がすごく見えてくるんですよ。
コミュニケーションが対等になるようにカリキュラムが作ってあるからなんですよ!
私も始めてからそれに気づきました。

驚きました、光岡さん、それわかっていてこれ作ったの?(笑)

回想法ひとつとっても、今までやっていた回想法と内容は全く違うものになります。
こちらも知らない事ばかりがカリキュラムに出てきてて、一緒になって驚いたり、勉強になったりする。
こちらのテーブルに座ってある認知症重度の男性、本来なら別のテーブルに座っていただくことになるんですよ、でもね、このプログラム、参加できるんです。家では全く喋らないというのにこの時間はどんどん喋る。

すごいのよ。びっくりですよ。

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ファボール鴇 中山登貴代表

きっと私が介護職でもなければ医療の関係者でもないからこういうの作れたと思うんです。
今回の訪問は私の方が勉強になったし、逆に元気もらえました。
これからも、地域でボランティアさんをもっともっと募って、田園の中の鴇のように、お年寄りも最後まで地域の中で生きていけるまちづくりをしていかれるのだと思います。