粕屋町(福岡県)の先駆的な事例

町とのお付き合いの始まり

平成24年度、町内の公民館で3度ほど無料のデモ講座をさせていただきました。それが粕屋町(福岡県糟屋郡)様とのお付き合いの始まりです。講座の名前も「脳の若返り教室」でした。名前が長いのでスタッフが略して「のうわか」と呼ぶようになったのが、現在の「脳若」の始まりです。
当時はiPadが世に出て間もないので大変珍しいものでした。高齢者様が集まってこられて楽しんでいただくのに「これは刺激的だ!ちょっとだけ試してみよう」と町の担当者様は思ったといいます。口コミでドンドン受講生様が集まってきました。

「毎年講座がグレードアップするのがホントにすごい、『サムライト』さんはいろんな提案をしてくれるし、期待以上のものを出してくれるので信頼できるんです。」打合せの最後にそう声をかけてくれて、これ以上の誉め言葉はない!と心底嬉しかったです。

一般介護予防事業

脳若事業として、まずは単発の講座であるサロン講座で採用、次に二次予防講座として12回シリーズの短期集中型と変わっていきました。現在は通年(3クール)実施され、一年中「脳若」やっているイメージです。24名定員ですが、どうしてもという要望で30名。修了式にはお互いにコミュニケーションがとれ、次の活動に繋がります。
受講生様にヒアリングすると、募集日の初日は8時前から電話の前に待機だそうです。今や1時間以内にキャンセル待ちとなる人気講座です。この集客力をうまく使って生活支援等のサポータへつなげていければと思います。

粕屋町予防講座

この距離感がいい。少しずつコミュニケーションがとれていき、発語も増えていく。

粕屋町(人口約4万5千人)では、町内65歳以上のすべての方に町独自の「いきいき生活応援計画表」を送付します。それをみて様々な介護予防講座メニューからお申込みをする、またお元気な方はサポーターとして活躍していただけませんか?という呼びかけをするわけです。

介護予防・日常生活支援総合事業(訪問型サービスB)について

粕屋町は平成27年4月からいち早く総合事業へ移行しています。地域介護予防活動支援事業、そして総合事業の訪問型サービスB(住民主体)の養成として「生活支援サポーターチャレンジ講座」を開催します。お元気な方はこの「かすサポ」(粕屋町のサポーターの意)へ登録していただき、生活支援のボランティア活動を行っていただきます。(ポイント制)

訪問型サービスB(住民主体)をいち早く展開するのは大変勇気がいることだと思います。体制もある程度整っていなければなりません。そのお手伝いをさせていただいているのですが、粕屋町様は先駆的にこれを始められています。

平成29年度は生活支援体制整備事業に携わって3年目となり、昨年同様モデル地区を作り活動の啓発を行う予定です。粕屋町の10年後を見据えて今、何ができるか?という事を町が住民に呼びかけているのです。

粕屋町サポーター 生活部チャレンジ講座での様子

粕屋町サポーター 生活部チャレンジ講座での様子

粕屋町サポーター 生活部チャレンジ講座の様子

粕屋町サポーター 生活部チャレンジ講座の様子

かすサポ「ゴミ出し支援」の活動の様子

かすサポ「ゴミ出し支援」の活動の様子

大好評の「団塊の世代セミナー」

昨年、「『団塊の世代セミナー』というタイトルでお話してくれませんか?」というお話をいただき11月30日に開催しました。好きで団塊の世代に生まれてこられたのではないですから「団塊」というキーワードに躊躇する方もいらっしゃるかもしれないと、内容については色々考えました。人生90年、100年という時代になりこれからどう過ごしていくのか?と問題提起しながら、やはり地域づくり、世の中への貢献、というお話をさせていただき、共感していただいたことは私にとっても財産となりました。来年度はシリーズ化していく予定だそうです。

団塊の世代セミナーは大好評でした

団塊の世代セミナーは大好評でした

仕組みをまわすのは10年かかります

粕屋町の担当者様の言葉です。だからこそ、早く手をつけて少しずつ積み上げていく必要があるのですね。粕屋町はこれまで100名以上のサロン講座のボランティアの仕組みを作るのに約10年かかりました。仕組みをまわすのに10年、このことを一番よく知っていらっしゃるのだと思います。だからこそ、「かすサポ」に手を挙げてくれる住民の方がいらっしゃればたとえ一人でも説明に伺う。この意気込みに私どもも共感し、共に仕組みをまわすお手伝いをさせていただいているのです。光栄なことです。