**************
光岡眞里の「あゆみ」メールマガジン今日も元気にパワフルに!
作者:光岡眞里 2024年10月10日号 VOL.709
**************
今日は認知症キャラバンメイトの研修で「視点取得」という言葉について考えたので共有したい。
小学校の道徳で「相手の気持になって考えよう」というのがあったと思うが、まあ、そういうことだ。
「他者の視点を持つ」から「視点取得」である。
引き合いに出されるのが
10年以上前の「新聞広告クリエーティブコンテスト」の受賞作品。
桃太郎の物語に出てくる鬼の子供がつぶやいた
「ボクのお父さんは、桃太郎というやつに殺されました」という広告だ。
桃太郎の話は「めでたしめでたし」なのだろうか?と考えると鬼の立場になればそうではないということで、泣いている子鬼のイラストと子どもが書いたような字が採用され、胸がキュンとなった方も多いのかもしれない。
物語をもっと深堀りし、
例えば
桃太郎が鬼退治に行くことを決意した時、他に選択肢はなかったのか?
と考えるとストーリーはまた違う方向へ展開始める。
ある中学校でこのワークをやったところ、
「鬼に農業を教えれば村を荒らしに来ないので、農具を鬼が島に持っていく」など、さすが頭が柔軟な子どもたち!と驚かされるアイデアもあったという。
研修では、他者の気持ちを理解する(共感する)ためには、視点取得という認知過程(心の働き)が必要であるということを改めて学んだ。
これは他人とコミュニケーションをとるために必要なスキルであるが、年をとればとるほど頭が固くなりステレオタイプを持ちがちなので、「おとな」こそ素直な気持ちでこれを学ぶべきだと強く感じた。言ってることは理解できるのに、変わらないからだ。
自分が普段使っている言葉を見直そうと思った。
おわり。
*****************