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光岡眞里の「あゆみ」メールマガジン今日も元気にパワフルに!
作者:光岡眞里 2026年05月21日号 VOL.793
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若い世代を中心にランニング人口が急増しているらしい。シニアのウォーキングではなく、明らかに若い人が夜道を汗だくで走っているところ、最近確かによくみかける。体を鍛えている有名人も多く、ブランドのウェアも売れているようだ。とにかくランニングが流行っているという記事をみかけた。
ランニングのポータルサイトでは、20代の新規会員数がこの六年で1.5倍になっているらしい。コロナがきっかけもあるのだろうか?
興味深かったのはその先である。若者たちがランニングに惹かれている最大の理由は、タイムでも健康でもなく、「コミュニティ」だという。一緒に走り、終わったらカフェや飲み会へ。家族と職場以外の居場所として機能している、と記事は伝えていた。
この話には合点がいく。脳若で十年以上、高齢者向けに同じことをやってきたからだ。ITを学ぶ、脳トレに取り組む——表向きはそう見えるが、参加してくださる方々が本当に求めているのは、人とのつながりであり、自分が自分でいられる場所である。世代が違っても、人間が求めているものは変わらない。AIがどれだけ進化しようと、ここは動かないのだ。
この「コミュニティに価値がある」という発想を世に広めるのは、本当に大変だ。
脳若を始めた頃、私は「こんなものがビジネスになるのか」と何度も言われた。高齢者にITを教える、デジタルで脳トレをする、集まる場を作る(コミュニティの創造)——どれも今でこそ語られるようになったが、当時は「大化けするんじゃないのか」「ITと高齢者・認知症なんて怪しい」とまで言われた。新しいものは、たいていそう扱われる。
記事に登場していたランニングのインフルエンサーも、似たことを言っていた。彼は陸上の日本選手権という夢の舞台に立ったとき、会場ががらがらだったことに衝撃を受け、「この競技の価値を伝えなければ」とTikTokで発信を始めたという。陸上選手の社会的価値を上げたい、というのが今の原動力なのだそうだ。
その姿勢には心から共感できる。価値があると信じていることを、まだ価値だと思われていないうちに発信し続けることの難しさ。
それは、孤独で骨の折れる仕事である。けれど、誰かが続けなければ、世の中は動かない。
AIのすごいのが次々に出てきても、人間が本当に求めているものは、時代が変わってもそう変わらないんだな。
変わるのは、それを届ける手段の方だけだ。十年やってきて、今そう思っている。
やり続けることに価値が積まれる。
おわり。
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★ウェルビーイング学会 ジャーナル創刊号『Journal of Wellbeing』に執筆者として掲載されました。
https://society-of-wellbeing.jp/journal/
★国際学術誌「Gerontechnology」に研究論文が掲載されました!
https://journal.gerontechnology.org/currentIssueContent.aspx?aid=3618
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