2026/06/25 光岡眞里の「あゆみ」メールマガジン【さかなai】

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光岡眞里の「あゆみ」メールマガジン今日も元気にパワフルに!
作者:光岡眞里 2026年06月25日号 VOL.798
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新しい道具を試すのが好きだ。
今日、触ってみたのは「さかなai」という日本の会社のものだ。東京の小さな研究所が作っていて、共同創業者の一人は、今のAIの土台になった有名な論文を書いた人らしい。
少し前に、よく使われていた海外の優秀なAIが、輸出の規制で急に使えなくなる騒ぎがあった。期待大だっただけに、私の手元でも困った。
ところがこの日本の会社のものは、その止まってしまった最先端のものに匹敵する力を持ちながら、海外の都合に振り回される心配がないという。
よその国の規制ひとつで突然使えなくなることがない、というのは思いのほか心強い。

正直に言えば、この分野はアメリカが何歩も先を行っている。日本は後ろからついていく側だ。それでも使ってみて、納得した。「サカナチャット」という日本語に特化したものは、海外製だと少し不自然になりがちな言い回しが、すっと自然に出てくる。丁寧な言葉も上手だし、画面のつくりも気持ちがいい。日本語で考え、日本語で暮らす私には、これだけで十分な値打ちがある。

面白いのは作り方だ。

この会社は、ゼロから巨大なものを一つ作るのではなく、すでに世に出ているいくつものAIを掛け合わせて、より賢いものを生むという。自然界の進化から思いついた方法らしい。数日前に出た「フグ」という新しい仕組みは、裏で小さな指揮者役が、自分で答えるか、よその最先端のAIたちに振るかを判断して束ねる。一人の天才に頼るのではなく、いいところを持ち寄って一つにする。なんだか日本らしい発想だと思った。

もちろん、いいことばかりではない。以前この会社は、自分たちのAIを大きく言いすぎて批判を浴びたこともある。ただ、間違いを比較的すぐに認め、隠さず公にした。
私はそこを買う。背伸びして取り繕うより、できないことはできないと言うほうが、長く信用される。

世の中はとかく、一番乗りや最先端をありがたがる。けれど暮らしの道具は、派手な半歩先より、地に足のついた安心のほうが大事ではないか。海外の大きな会社に何もかも預けてしまうのは、少し心もとない。自分の国の言葉を、自分の国の手で作った道具で扱える。それだけで、ずいぶん心強い。

私は剣道をやってきたから、強い相手に挑む小さな道場のような姿に、つい肩入れしてしまうのかもしれない。後追いでも、後進でもいい。日本人が安心して、気持ちよく使えるものを、こつこつ磨いていく。そういう作り手を、私は応援したい。

おわり。
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★ウェルビーイング学会 ジャーナル創刊号『Journal of Wellbeing』に執筆者として掲載されました。
https://society-of-wellbeing.jp/journal/
★国際学術誌「Gerontechnology」に研究論文が掲載されました!
https://journal.gerontechnology.org/currentIssueContent.aspx?aid=3618
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