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光岡眞里の「あゆみ」メールマガジン今日も元気にパワフルに!
作者:光岡眞里 2026年07月30日号 VOL.803
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この度の熊本県で発生した大きな地震により、被害にあわれた皆様へ心よりお見舞い申し上げます。
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このところ、地域のデータ分析をすることが増えている。
自治体から預かる高齢者のデータや、教室で集めたアンケート。
集計して、グラフにして、報告書にまとめる。
長くお付き合いのある行政もあり、数字の向こうに顔が浮かぶこともあって、面白い仕事だ。
ただ、報告書を作りながら、最近よく考える。
分析、分析と当たり前のように言っているけれど、分析とはいったい何だろう。
集計してグラフにして、それで何が分かるのか。
分かったとして、誰がどう動けばいいのか。
「分析」の「分」は分ける。「析」も分けるという意味で、木を斤、つまり斧で割る形からできた字だそうだ。
分けて、分ける。
分析とは、要するに一つのものを分解することなのだ。
たしかに、町全体では見えないことが、地区(行政区)ごとに分けると見えてくる。
全体の平均では隠れていた偏りが、年代で分け、男女で分けるとあらわれる。
分けたものに、今度は縦串や横串を刺して眺める。ここまでやって、初めて見えたと言える。
もう一つ、面白いことに気づいた。論文の構成の話だ。
論文には決まった型がある。問いを立て、方法を示し、結果を述べ、考察する。
この型、よく見ると全部「分ける」でできている。
序論では、すでに分かっていることと、まだ分かっていないことを分ける。
結果と考察では、事実と解釈を分ける。
ここが肝で、数字が示した事実と、そこから自分が考えたことを、決して混ぜない。
そして考察で、分けたものを束ね直し、次の行動につなげる。
これは研究者だけの道具ではないと思う。
仕事の報告も、家族の相談ごとも、事実と意見を分けて話すだけで、伝わり方が変わる。
売上が下がった、は事実。景気のせいだ、は意見。混ぜて話すから、話がこじれる。
「わかる」という言葉は「分ける」と同じ語源だと聞いたことがある。
なるほど、と納得した。分けることは、分かることなのだ。
ならば、分けた先に何をするか。
分かって終わりでは、報告書は棚で眠るだけ。分けて、分かって、動く。
そこまでが分析なのだと思う。
おわり。
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