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光岡眞里の「あゆみ」メールマガジン今日も元気にパワフルに!
作者:光岡眞里 2026年08月06日号 VOL.804
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ビッグステイという言葉がある。令和5年ごろから出てきている。
アメリカで、会社を辞めない人が増えているらしいのだ。
少し前まで、あちらは大量退職の話ばかりだった。
次に来たのが「静かな退職」で、辞めはしないけれど仕事や職場から距離を置く、という態度のことだ。
昭和のモーレツ社員とは対照的な、冷静でクールな感じ。
そして今度は、いる場所にとどまっておこう、という流れだそうだ。名だたるIT企業でさえそうらしい。別々の出来事のようで、働く場所をめぐる同じ変化なのだろう。
背景にあるのは、AIに仕事を奪われるのではないかという不安だとという。
これを「ギュラれる」というらしい。
シンギュラリティ、機械が人間の知能を超えるという例の話から生まれた言葉で、面白いのは受け身でしか使われないという点。ギュる側は機械で、こちらは黙ってギュラれる側にいる。
日本はどうか。もともと一つの会社に長く勤める国だから、今さら騒ぐような話でもない。
長く勤めたほうが得だという計算は、人生が会社で終わる前提に立っているのではないか。
100年生きる時代である。
定年で会社を出ても、その先に第二の会社(仕事)があり、第三の会社(仕事)がある。
私の周りにも、60代70代で新しい肩書きを持った人がいる。
一つの席を守り抜くという考え方のほうが、むしろ人生の実際に合わなくなってきた。
そう考えると、しがみつく相手は会社ではない。
会社の寿命のほうが自分の寿命より短いことだってあるし、これまでにない職業が生まれることも大いにある。
では何を持って次に行くのか。
人間力だと思う。きれいな言葉ではないけれど、他に言いようがない。
AIにはそれがないしね。
人と向き合ってきた時間、判断を間違えて痛い目にあった記憶、頼まれごとを引き受けてきた積み重ね。機械がどれだけ賢くなっても、そこだけは肩代わりできない。それを蓄えてきた人は、次の場所でもまた必要とされる。
ギュラれるのが怖いから動かない、では蓄えは増えない。会社にとどまっても、外に出ても、中身を厚くしている人が、結局いい歳の重ね方をするのかなぁ。
おわり。
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