2026/09/03 光岡眞里の「あゆみ」メールマガジン【安全運転でいく】

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光岡眞里の「あゆみ」メールマガジン今日も元気にパワフルに!
作者:光岡眞里 2026年09月03日号 VOL.808
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高齢の方のスマホを見せてもらうと、ChatGPTやGeminiがもう入っている。孫に入れてもらった人もいれば、自分で入れた人もいる。今晩の献立を聞き、薬の名前を調べ、手紙の下書きを作らせている。ちゃんと使いこなしている方がいる。「ググる」(Google検索)は死語になりつつある。

その使い方を正面から調べた研究を読んだ。英国のもので、新しい版が先月出たばかりだ。まだ専門家の査読を通っていない段階の論文だということは、先に断っておく。

どう調べたか。

・英国の成人6,474人を、くじ引きのように二つに分けた
・どちらもチャットボットと20分話す。片方は健康・仕事・人間関係の相談、もう片方は趣味の話だけ
・2〜3週間たってから、言われたことをやったか、暮らしの調子はどうかを聞いた

分かったこと。

・相談した人の75〜79%が、助言のとおりに行動していた
・人生を左右しかねない話でも、65%を超える人が従っていた
・趣味の話をしただけの人でも、55%が相手の言うことに従っていた
・そして、相談した人たちの幸福度は、趣味の話をしただけの人たちと比べて上がっていなかった

行動は変わる。
幸せになれるかどうかは、まだ確認されていない。
今の時点で言えるのは、それだけだ。

従わせる力、という言い方は怖い。だが実際にそれはある。相手が機械かどうかも、あまり関係がないらしい。趣味の話しかしていない人が半分以上従っているのだから。

では、こちらは何をすればいいのか。
出てきた答えをどう咀嚼するか、という話になる。
そしてそれには、自分で考える力がいる。

私の研究でもそうしている。論文そのものを書かせることはしない。分析のためのプログラムは書かせるし、分析もさせる。ただ、出てきた結果を見つめて考え、次にどうするかを決めるのは自分だ。そこを渡してしまったら、もう私の研究ではない。

数十年前、インターネットが世の中に広まり始めたとき、危ないから使わないと決めた会社があったと聞く。

今とそっくりだ。

あのときも、使うか使わないかで揉めているうちに、使うのが当たり前になった。

まだ本当に初期だ。良い意味で使い方が定着するまで、あと10年はかかるだろうと思っている。

使うのが前提で、その次に何をするのか。
そこに世の中が答えを出せるようになるまでは、慎重に、安全運転でいく。
自分や行き先を見失わないように。

おわり。

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