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光岡眞里の「あゆみ」メールマガジン今日も元気にパワフルに!
作者:光岡眞里 2025年06月19日号 VOL.745
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今回は、脳科学の知見と私たちの実践をつなぐお話です。
私どもは人材育成の為の講座を「オンライン」と「参集型(リアル)」の両方で実施しており、その違いについて分析を進めているところで、まさに今、その“違い”がデータとして現れつつあります。
今日は「脳の動機(どうき)現象」について考えてみます。
人と対面で話していると、相手と「波長が合う」と感じた経験はありませんか?
実はこれ、脳科学的に見ると「脳の揺らぎのリズムがシンクロする=脳の同期現象」が起きている状態なのだそうです。
感情が伝わる、共感が生まれる――
これは、オンラインの画面越しのやりとりでは起きにくい現象です。
研究によると、オンラインでの会話中、脳の同期レベルは「何もしていない時」とほぼ同じレベルにまで下がるという結果が出ているのだとか。
加えて、対面でのやりとりでは、共感や自己抑制、コミュニケーション能力などを司る「前頭前野」の活動も高まることがわかってきています。
前頭前野は、いわゆる“人間らしさ”を支える脳の領域であり、特に学びや人との関係性を築く場面で活性化される部位です。
つまり、リアルな場が「人としての力」を育てる場にもなっているのです。
◆それでも、オンラインを否定しない理由
この話だけを聞くと、「じゃあ全部リアルがいいのか」となりがちです。
しかし、私たちが取り組んでいる講座のデータを見ると、実はそう単純ではありません。
リアルで得られる「共感」や「仲間意識」は確かに大事です。
一方で、オンラインだからこそ参加できた方も多く、情報提供型の講座に関してはオンラインのほうが集中して理解できたという声も聞かれます。
◆「目的に合わせた手段を選ぶ」ことの重要性
相手に謝りたい、感謝を伝えたい、関係を深めたい――そんな場面ではやはりリアルですよね。
対して、情報伝達や報告だけなら、オンラインで効率的に!という使い分けでしょうか。
これは、まさに今のサポーター養成講座の設計と重なります。
たとえば、
「知識提供パート」はオンラインで
「実技」「交流」「感情共有」はリアルで
という分け方が、脳にやさしい学びのスタイルではないかと考えています。
オンラインでは「何もしていない時」と同じレベルで、同期現象が起きないという結果にちょっと驚きですが、肌感、雰囲気、音、匂いなども含め五感を使って感じられる「リアル」をより大事にするためのすみ分けが大事だと感じます。
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