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10月22日、小雨が降るなか「ココロの筋トレ!げんき体操・買い物支援体験・金峰山遠足」を開催した。会場の公民館には最初6人だけ。しかし体操が始まるころ、傘をさした人、杖をついた人が次々と現れ、気づけば16人が輪をつくっていた。募集したボランティアは区外からも含め5名だ。
100円で町内放送をしてもらう。「今日は通所の日じゃないけど、行ってみようと思って」。そんな声と笑いが交じり、雨空の下でも温かな空気が流れた。
体操のあとは、ローソンの移動販売車がやってきた。地域の食品店がなくなり、車がないと買い物が難しい——そんな現実を抱える地区にとって、この移動販売は暮らしの命綱ともいえる。ボランティアが買い物を手伝い、会話が生まれ、袋を提げて帰る姿に笑顔があふれた。重たいものがあれば玄関先まで一緒に持って歩く。
「通いの場」でもあり「生活支援」でもある、新しい形の地域のつながりが見えた。
そして希望者はそのまま近くの低山へ。(体を動かしたい山好きが残っている)
体操と買い物支援、そしてハイキング——まったく別の要素を組み合わせたはずが、不思議と一つの流れになっていた。まさに“地域の化学反応”といえるのではないだろうか。
生活支援だけをとらえるとハードルが高いが色んな要素を組み合わせるとハードルが下がる。
参加者のなかには、「退職して2年、何かできることを探していた」という女性もいた。さらにハイキングが申し込みのきっかけになったという。
誰かの役に立ちたいという思いと、支えを必要とする地域の現実。
この二つを結ぶ仕組みづくりが、いま本当に求められている。制度やシステムだけでは生まれない、人と人の共鳴こそが地域を動かす。
企業とのコラボ、学校との連携、ミドルシニアの参画——それぞれの立場が交わるところにこそ、新しい地域の姿がある。
今回の取り組みは、内閣府「多世代参画による地域活力プラットフォーム構築調査事業」の一環として実施された。
現場から生まれるこうした小さな化学反応が、やがて地域全体をあたためていくと信じている。
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