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光岡眞里の「あゆみ」メールマガジン今日も元気にパワフルに!
作者:光岡眞里 2026年03月26日号 VOL.785
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香川県直島。
ここは瀬戸内海に浮かぶ人口3000人ほどの小さな島だ。
ウェルビーイング学会の学術集会が、ここで開かれた。
直島訪問は2回目だが、なぜこの学会が直島を選んだのだろう?
現地開催申し込みは人数も限られ、募集1時間で満員御礼だったそうだ。
学会長の宮田裕章先生は、直島を「問いの生態系」と呼んでいる。
面白い表現である。
問いが死なずに生き続ける場所だ、と。
会場はベネッセハウス。
アートと自然と建築が一体になった、この島を象徴する場所だ。
直島を育てたベネッセの福武英明氏も学会に参加されていた。
隣島・豊島で不法投棄された産業廃棄物を、直島に設けた処理施設で溶融処理したのだと。
アートの島の土台には、瀬戸内の負の記憶が重なっている。
矛盾を矛盾のまま抱えること。それが、場の深度を生むといえよう。
会場では、現代美術の対話型鑑賞も体験した。
作品を前に、正解を探すのではなく、「何が見えるか」「何を感じるか」を言葉にして、互いに交わす。
同じ作品を見ていても、見えているものが人によってまったく違うから面白い。
その違いが、場を豊かにする。
ひとりで見ていたら、気づかなかったことがたくさんあった。
誰かの言葉で、初めて見えてくるものがあるという、新しい美術鑑賞の体験だった。
学界での私の発表テーマは
「学生と高齢者のシーズを最適化するモザイク型マッチングの構築」だ。
シーズとは、種だ。
人が持っている、まだ使われていない可能性のこと。
よく生きることも、きっとそういうことだと思った。
私が取り組んでいるモザイク型マッチングも、同じ問いから生まれている。
学生には時間と好奇心がある。
高齢者には経験と知恵がある。
どちらも、まだ使われていない種を持っている。
それを出会わせることで、何かが生まれる。
生まれるものは、あらかじめ決めることができない。
答えを決めてからマッチングするのではない。
問いを持ち寄って、一緒に育てていく構造を作ることだ。
よく生きるとはどういうことか。
直島はその答えを教えてくれなかった。
でも、問いを持ち続けることの意味を、教えてくれた気がする。
おわり。
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★ウェルビーイング学会 ジャーナル創刊号『Journal of Wellbeing』に執筆者として掲載されました。
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