脳若トレーニングの効能と今後の研究計画について

そもそも『脳若トレーニング』って?

このトレーニングは代表である光岡が子育て中に始めた「脳の若返り教室」からスタートしています。
「脳若」を商標登録し介護予防事業と銘打ち本格的に事業としてはじめてから7年ほどです。
シニアの方が継続して1つの場所に通うと、そこに生まれるのは良好な人間関係。さらに安心できるコミュニティです。
それが今後迎える超高齢社会の日本が今後最も取り組まなければならない「介護予防」になりうるという考えのもと、このトレーニングの開発が始まりました。

効能ってあるの?

昨年日経BP社より出版した「脳若」本の第3章からは脳若トレーニングにはどういう種類があってどんな効能があるか触れています。当然ですが、これをやるから認知症にはならないよ、ってことはないですよ。
ちょっと長いですがこちらにもまとめてみます。

■遅延記憶トレーニング

昔のことでもなく、今のことでもない、少し前のこと。こういった記憶を遅延記憶と言います。認知症や軽度認知障害の方の記憶から抜け落ちることが多い部分です。しばらく別の情報に脳を晒した後で思い出すことにより、この遅延記憶を訓練します。遅延記憶の能力は、会話などのコミュニケーションにも重要となってくる力です。日常会話において私たちは一般的に、内容を意識的に覚えながら会話を進めてはいません。
会話が終わるまでの短い時間、自然に記憶しておくことを無意識的に行っているのです。ですので、この力を鍛えることは、認知症の予防や症状の進行を遅らせることに役立ちます。

■BB体操

BDNF(脳由来神経栄養因子)と呼ばれる液性蛋白質があります。
この物質を増やすことで、認知症を予防したり、改善したりできると言われています。「体を動かすこと」と「脳を使うこと」を同時に行うことで、このBDNFを増加させます。

■コミュニケーションゲーム

柔軟な発想力や想像力を身につけることで脳を活性化し、その衰えを防止します。また自己表現力やコミュニケーション能力を高めることは、不安や攻撃性を軽減し、精神的安定を導くなど、認知症予防にはとても良いことだと言われています。

■短期記憶トレーニング

短い期間のみ記憶として脳に格納されることを、短期記憶といいます。海馬という部分に記憶され、時間の経過とともに忘れ去られるか長期記憶に移されます。この海馬の部分を活性化することにより、新しい事を覚える機能を向上させます。

■想起トレーニング

脳に眠っている記憶を呼び覚ます想起トレーニングは、優れた脳トレーニング方法です。何かを思い出す訓練を繰り返し行うことで記憶を引き出す力を活性化し、老化を防ぎます。脳のあちらこちらから記憶の糸をたぐり寄せる力が訓練され、物忘れをしにくくなります。

■回想法

コミュニケーションを行いながら昔を思い出すことで、前頭前野の脳血流を増加させ、海馬や前頭葉を活発に刺激します。認知症を予防したり、認知症の症状の進行を遅らせたりする効果が期待できます。楽しい思い出を思い出すことで、心理的な安定も見込めます。

■脳若ディスカッション

コミュニケーションを行いながら昔を思い出すことで、前頭前野の脳血流を増加させ、海馬や前頭葉を活発に刺激します。認知症を予防したり、認知症の症状の進行を遅らせたりする効果が期待できます。楽しい思い出を思い出すことで、心理的な安定も見込めます。

時間内に意見を纏めて発表するトレーニングにより脳が刺激され、物事を整理する力が鍛えられます。これは記憶力の向上に繋がるため、認知症の予防にも繋がるのです。

■リラックス体操

転倒による骨折から寝たきりになってしまい、そのまま認知症を発症する、という流れは少なくありません。なので、日頃からストレッチなど行い、出来る限り転倒などしないような
柔軟な身体を作っておくことは、認知症予防にも効果があるといえるのです。

■音読

インプット(目で見る・耳で聞く)とアウトプット(声に出す)を同時に行うのが、音読です。
これにより大脳の前頭前野が刺激され、脳の血流が増加し、脳が活性化されるという効果があります。認知症の予防・改善になることはもちろん、感情を制御する力も向上します。

■昭和○○年

コミュニケーションを行いながら昔を思い出すことで、前頭前野の脳血流を増加させ、海馬や前頭葉を活発に刺激します。認知症を予防したり、認知症の症状の進行を遅らせたりする効果が期待できます。楽しい思い出を思い出すことで、心理的な安定も見込めます。意識の無い方でも聴覚だけは残っていると言われていますが、末期の認知症の方でも音楽療法には反応することが知られています。音楽を聴いたり歌ったりすることで、脳の血流が増加し、脳が活性化して記憶力が改善するなど、認知症の予防・改善に繋がります。

■脳若新聞

コミュニケーションを行いながら昔を思い出すことで、前頭前野の脳血流を増加させ、海馬や前頭葉を活発に刺激します。認知症を予防したり、認知症の症状の進行を遅らせたりする効果が期待できます。楽しい思い出を思い出すことで、心理的な安定も見込めます。部分的に隠されているところを想像し思い出すことで、発想力や想像力が鍛えられます。想像力は前頭葉が司っており、その前頭葉は感情のコントロールにも関係しています。結果的に、認知症の予防・改善だけでなく、感情を制御する力も向上します。

■脳若Q

クイズを解くために脳を使うことで、酸素と糖を運ぶ為に沢山の血液が脳に流れます。脳内の血流が良くなれば脳の機能の低下が抑えられ、若々しさを保つことができます。結果的に認知症を予防したり、認知症の進行を遅らせる効果があると言われています。

世の中でいう脳トレとは何が違う?

これですね。今までずっと思ってきたけど言葉にした方がいいと感じています。特に3番目。結局は人の為に何かすることで自分が幸せになるんです。宗教じゃないけど、世の中そんな法則になっていると思う。
  1. 外出機会を増やすことを第一目的とする
  2. 人とのコミュニケーションを大切にし、インタラクティブな教材である
  3. 自分の為だけに予防するのではなく、世の中に貢献する
この3つの考え方の柱があるというところに単なる脳トレとは違うよ!と言い切りたい。

今後の研究計画

現在サムライトでは「脳若365」というサービスが始まっています。

毎朝、メッセージが届くんです。これについて考えたり、メッセージを返信したりします。さらに、脳若ステーションへ誘導しその話題について共有していただく。脳若ステーションへは毎日通うことが出来ませんので、脳若365で毎日予防を意識していただくということになります。

今年は福岡市にも協力いただき九州大学と連携して実証実験を行っていく予定にしています。
「行動の変容」を起こりやすい方法
「行動の変容」が起こりやすい特性
などを分析し、将来的には認知症予防だけでなくヘルスケア全般においてもっと重要な行動の変容を促すアプリの開発を行うつもりです。

ちなみに

本日の脳若365はこれです。
https://365.nouwaka.com/
世界中で日本がどのようにこの超高齢社会を乗り越えていくのか注目しています。壮大なビジョンですが、私どもはこの問題解決の一助となるべく、活動していきたいと考えています。