『手紙』(15の挑戦)~ピアノレッスン~

3連休いかがお過ごしでしょうか。私はこれからようやく仕事モードに入りますが、その前に一日だけ休暇ということで過ごした時間の事をブログに書きとめておきます。

私の2人の息子はもうとっくに巣立っておりましてほとんど音沙汰なし(苦笑)。2人とも思い出したくないほどヤンチャで子育ては大変でした。こういう良く言えば元気すぎる大変な子供でも、その子の良さをうまく引き出してくれるピアノの先生に偶然出会うことが出来て、今でも縁が繋がっています。「ピアノ」のレッスンというと、バイエル→ツェルニー→ブルクミューラー、ソナチネ、ソナタ・・・というイメージですが、好きな曲を楽しく弾かせてくれるっていう先生が近くにいらっしゃったことはこの子たちにとってはラッキーだったと今でも思います。

さて、うちの子育ての事はさておき、今日は素晴らしいレッスンを拝見することが出来たのでご紹介しますね。
簡単にいきさつを言うと、ピアノの練習は嫌なほうで、楽しく少しだけ弾ければいいという3兄弟の末っ子Y君。(実は長男さんはうちの長男と同級生。今回レッスンを拝見したのはその12歳下の弟くんでした。)

中学三年生。受験です。

いろいろと、いきさつがあり、10月の合唱コンクールの伴奏に自分があたってしまった。
(3人の候補者がいたらしいのですが、オーディション当日に来たのは、なぜか彼一人だった・・・まさか自分がほんとにあたるとは思っていなかったのかもしれない)
先生曰く「なぜ断らなかったの・・・?」いや、これは彼のスキルと曲の難易度、というよりも合唱とあわせるという難しさを知っているから思わず出た先生の言葉だったらしいです。しかも大舞台の福岡サンパレス・・・

でも、もう後にはひけない!

毎日、学校帰りのマンツーマンレッスンが始まったわけですよ。で、初めて人前で弾くのにいきなり「福岡サンパレス」というから先生も考えた。これまで2回、観客を呼んで本番さながらリハーサルを行ってきました。最初のご近所さん集めてのリハーサルはよくここまで弾けるようになったと涙ぐんでしまったそうですが、今回2回目。ここまできたら先生も必死という感じが伝わってきます。

で、この日、全部で5回、ギャラリーとして聞きました。ギャラリーはある程度耳の肥えている大人6人。先生は合唱コンクールで子供たちの歌が早くなってくることも想定しています。

とにかく、「間違えても、止まらない!」事を頭において、ステージに上がってくるところからやって緊張感を増させます。

一回目、弾き終わった後、全身汗ぐっしょり。上下、白の体操服が純真無垢でたまりません!

さて、ちょっと休憩していた頃に、お母さんがやってきましたよ。「久しぶり!」と声をかけながら、4回目からはお母さんの歌で合わせます。

わたし、3回目くらいから涙が止まらなくなってですね・・・自分の子供たちも思い出すし、この子の気持ちもすごくわかるし、先生の思ってることも理解できるので、感動モノでした。

最後の4回目から5回目を弾く前の先生のアドバイス、すごかった。
さすがだなと一同、唸っています。是非、最後までご覧ください。

15歳の夏をこんなに一生懸命すごすことができたこの子はこれから先、きっと、間違えなく、これを肥やしにしていけるんだろうなぁ。

いや、良いものをみせていただけた、と言ったら大変失礼ですがご本人たちにも了承を得てUPさせていただきました。

お母さん、あなた良い子育てしてるよぉ~!羨ましい!
10月12日が本番だといってました。頑張れ!