自治体へのアプローチは今です~脳若で「通いの場」を増やします~

自治体さんとは8年前からお付き合いさせてもらっていて、最初は、国の制度の事なんかほぼ、わからないまま役場に行っていました。一日に10市町村の役場の窓口に行って話をし、500キロ運転して帰ってきてました。5,6年前までの話です。やがて、じっくりと話が出来る自治体が増えてきて、今は1日ガッツリ1市町村、という感じになってきています。

自治体って、担当者は変わっちゃうし、それこそ長が変わると方針はガラッと変わります。「脳若」って何?「iPad?」と言われ続け、信用と信頼を得るまで随分苦労しました。

脳若トレーニングが通年行われている。そのうち評価プログラムは2クール(1クール12回)。

最初に入った自治体が運よく私にたくさんの事を教えてくれましたので、ラッキーでした。ただ、これは特別なんだろうと、全国的にはノーマルじゃないよねと思っていたんですが、最近は他の自治体の地域にも入るようになり、しみじみわかったことは、「地域づくり」ってどこでもそう変わるものではなく、そりゃ地域の特性は違えども、共通する部分ばかりだなってことです。

今は、右腕となる社員にほぼ任せることができるようになり、自治体のコンサルティングで入ったり講演以外はもっぱら教材やテキストの開発、評価事業、提案書作成で社内にいることも多くなりました。

しかし、こんなに長く自治体さんの「地域支援事業」に関わってこられたのはある意味ラッキーで、このノウハウは年々積み上げられてきています。

「介護予防・日常生活支援総合事業」(以下総合事業)のガイドラインが出されたのが平成27年6月、同年の9月には「生活支援サポーターチャレンジ講座」なるものを募集しました。何もわからず、自治体担当者と試行錯誤でしたが、年末から準備を始めていました。「玄関先で靴を脱がない支援」とし、とにかく出来ることを出来る人が少しずつやってくれたらいい、という考え方で広めていきました。今年で4年目です。

1層、2層の協議体として「かすサポ」を立ち上げ、ポイント制度を確立させた。

「かすサポ」は生活部、運動部、脳若IT部(既存のサロン部、いきいきセルフケア)

制度的には、この取り組みは総合事業のなかの「訪問型サービスB」ということになります。住民主体による支援です。ちなみにこの自治体は「通所型サービスB」もやっていて、生活支援体制整備事業で第1層、2層のSC(生活支援コーディネーター)として地域ではいっていますのでうまく回るよう、ここも支援しています。

長年、脳若トレーニングを受講される男性陣が活躍してくれるという良い循環が生まれているのです。

講座終了後、男性陣が集まり操作の確認をしている。皆さんやる気満々です。

さて、全国でも「脳若ステーション」をとおして自治体の脳若トレーニング講座が開催されています。2017年までに108市町村の実績がありますが、このノウハウをしっかりと生かし、これから新しい施策を出していこうと考えています。

最近はライセンス先様とのWEB勉強会を開催し、「地域づくり」のなかで当社が足で稼いだ情報やノウハウを皆で共有しています。特に、自治体の総合事業では「通いの場」を増やしたいというニーズが高まっており、そこで使うツールとしての脳若トレーニングのパッケージ化の準備を進めています。

とはいえ、世間に脳若トレーニングって何?を伝えることは大企業でない限り難しいものです。一つ一つ積み上げていくしかないわけですが、この度、手軽に脳若トレーニングを紹介できるDVDも制作予定です。

今、自治体は来年度の予算を検討している時期でもありますが、協議体の設置や、うまく機能していないなどの悩みを抱えている自治体は多いです。また、生活支援をどうするか?といった施策についてもまだまだこれからのところは多い。

今月は月末になってしまいましたが、WEB勉強会でもその話題になろうかと思います。

地域の60代~80代のお元気なシニアさんが、これまでの人生経験をしっかりと活かし、地域へ入っていかれる方のツールとしての「脳若」は魅力的だと思う。
いや、もっともっと魅力的にしないといけないと思ってます。

おわり。