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光岡眞里の「あゆみ」メールマガジン今日も元気にパワフルに!
作者:光岡眞里 2024年12月26日号 VOL.720
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今日は熊本の小国という町にある坂本善三美術館に行った話です。
美術館には坂本善三と坂本寧というお二人の作品が展示してありました。
親子なのかな?と思いきや、全くの他人でしたが
いわゆるソウルメイトですね
失礼ながら名前を呼び捨てして書きます。
二人の出会いは第二次世界大戦の直後で、旧姓中学4年の寧と画家として駆け出しの善三がはじめて出会い、その時から寧が善三を師と仰ぐわけです。
寧は絵が好きで、善三の弟子になって絵を書き続けたかったけど父親からこう言われる。
’絵描きは百年に一人天才が出れば世の中はそれで済む。お前は百人に一人の天才ではない。好きな絵は一生続けよ。しかし凡愚な絵かきで世の人に迷惑をかけるより、世の中に少しはためになる仕事をして絵を描け’
そうやって寧は熊本の医大に行って医者になるわけ。
学生時代は一切筆を取らず勉学に励んだが開業医として世の中にためになる仕事をしはじめたら絵を描くようになったと。
生涯、善三を師と仰ぎ
この美術館を建てたのだそう。
善三は「ひとたらし」だったのね。
築約140年の古民家を移築し、日本でも唯一の全館茅葺きで畳敷きの展示室。
この二人の物語を堪能できる優しい美術館でした。
心からお勧めします。
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