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光岡眞里の「あゆみ」メールマガジン今日も元気にパワフルに！
作者：光岡眞里 2018年1月18日号 VOL．363 購読者：2333名
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毎週のメルマガやブログでは、
なるべく素直に表現するようにしています。
自分を素直に表現、という意味で
「こりゃすごいわ」とガツンと来たので紹介します。
佐野洋子さんの「右の心臓」。
絵本「100万回生きたねこ」で有名な方です。
この本、戦後の貧しい地方の生活を
自伝的小説として赤裸々に書いてあるんです。
言葉が静岡の友達の方言だったのでそうかな？
と思ってたら、wikiで調べるとやはり
北京から引き揚げ、山梨から静岡へ移られていました。
7人兄弟。幼いころに亡くなったお兄さんは
心臓が右にあって
生まれた時から長くは生きられないと言われていた。
実際には中学生になるまでに亡くなるのですが、
その表現の仕方は、
子供が書いている風？（大人の文章ではない）のに
読んでる方はドキッとするほどリアルを感じて、
すっぽり原風景に吸い込まれていくのです。
佐野さんが余命を宣告されてからの
ドキュメント映画が制作されているようですが
その中でのセリフ。
「大事なものは全部、目に見えないと思ってるの
目に見えない事が一番大事な事だと思ってるの」
芯のある声でした。
だからこんな文章がかけるんだ、
って思いました。
目に見えない何かに、
結局は心を動かされるものですね。
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