【支え合いがある】脳若教室の本当の目的

漫談師 福々亭ナミ子

「漫談師 福々亭ナミ子」というキーワードが今、岩手でちょっとした話題になっている。こちらがその女性。「ボケ防止漫談」がお箱の漫談師。

「脳若いわて」の福々亭ナミ子さん(漫談師)

本名は「大久保名美」さん。

彼女とは岩手の沿岸を一日中車を走らせ、被災地や役場を回ったのが良い思い出だ。講演後、限られた時間の中で、一つでも多く訪問したいと、コンビニでおにぎりを買って車の中で二人で食べたのが昨日のように思い出される。
「震災で家族を失い、一人になってこっちに移ってきた高齢者の方もいて、そんな方が友達もいなくて孤独だったりするんです。そういう方の通いの場になればと思って」車の中ではそんな言葉も聞いた。

ナミ子さんの脳若トレーニングは2016年、トレーナーの資格取得後その4月から開講されている。「一度入会された生徒様は辞めない。ずっとリピートされている」と聞いたが、彼女のあのキャラクターなら当然だろうなと思う。

私と沿岸を回った時はまだ、「漫談」というキーワードはなかったのだが、彼女の強みを生かした、このある種思いきった転換は当初から注目していて、Facebookでこのプロフィールに変えたのを見た時「あ、やったな。」というのが正直な感想だ。私がよく言う、「タグ付け・ブランド化」をうまくやってのけたのだ。

4月からプロフィールを改名して、秋には新聞記事になるんだから。

さて、私がさらに驚いたのは彼女のところに通っている受講生親子の話だ。

「脳若」を広める為ならどうぞ公開してください!と快くインタビューに答えてくれた。

物語はこうだ。

ある受講生の物語【認知症でも幸せ一人暮らし】

脳若に通う時には すでに正真正銘の認知症でした。
予防とありますが大丈夫ですか?」とお聞きしたところ大久保先生が開発者に相談してみますということで、後日 、大丈夫ですとお返事いただきました。おかげさまで 脳若教室に通っていることは記憶してくれています。今すぐのことは覚えていません。

画像で昔の道具が出てくると100%わかるようです。
よく一人暮らししてるなぁ って第三者は心配してくれます。

薬剤管理で介護申請したのが 2013年 春、 要支援2でした。
その時は長谷川式 30点満点だったり 28点ぐらいでした。
(※長谷川式=長谷川式スケール(HDS-R)精神科医の長谷川和夫氏が開発した簡易知能検査。認知症の診断に使われる認知機能テストのひとつ。30点満点で20点以下は認知症の疑いが高まるとされる。)

現在は たった今のことも覚えられない、同じ話を間髪入れずにするという状態。
この10月から要介護 3です。それでもいろんな方の助けがあって、一人暮らししています。
身体は アルツハイマーの他に主治医意見書によると未破裂脳動脈瘤 心房細動 下肢浮腫、多発性脳梗塞あるものの自覚症状なし。友人には どこも悪くなくて何年も病院行ったことない。薬も全然飲んでいないと言っています。ときどき膝が痛いと訴え 痛み止めの注射もしていますが、整形外科から一歩出ると何も覚えていなく注射も覚えていません。 最近の長谷川式は20点で短期記憶関係がやはり答えられないようです。

近所の商店街で 「招き猫」屋があり、可愛いので入ったらそこに「脳若」のパンフレットが置いてあり ました。さっそく体験講座へ。

通い出して、かれこれ2年ぐらいでしょうか。

実は私、現在東京に住んでいます。

母の脳神経内科 受診付き添いのタイミングで盛岡へ行くのです。その時、母と一緒に「脳若」に参加しています。

その大きな目的は 母を仲間として受け入れてくださる皆さんに「ありがとう」と心から伝えたくて。
脳若終了後は皆さんでランチに行きます。私もこれが楽しみとなりました。

脳若では 短期記憶の問題6つなら3つ、9つなら 4つを目標にして 半分できれば良し!ヒントを聞いて思い出すこともあるし、とにかくいろんな種類をするのが良いようです。

昔の写真を見て その時の気持ちをシェアする。私も初めて聞く話も出てきます
いつも同じ話の繰り返しに慣れているので斬新な話題に私も嬉しくなります。
「何年代に流行っていた歌は?」というのも得意かも。歌い出します

こんなことを言っては語弊があるかもしれませんが、障害を持つお子さんのお母さんが なるべく普通学級で過ごさせたいという気持ちがわかるようになりましたよ。介護施設ではない教室の雰囲気が とても良いです。参加者の皆さんも親切で 朝 迎えに来てくださいます。休むと寂しいから来てね〜。と言ってもらえて、皆さんにも本当に感謝です。

「脳若の目標の一つがそこにもある」と大久保先生にもおっしゃっていただき、ありがたいです。

いかがでしょうか?

現在「脳若」のサービスの中でも、「脳若ステーション」はアクティブシニア向けで予防、そして「脳若ケア」は要介護の方でも楽しめるようにと開発をしています。

でも、このように認知症を患った方がアクティブシニアさんの教室へ一緒に参加してお互いに相乗効果を出すという事例、他にも結構あるんです。

助けてあげる、じゃなくてお互いに良いものを受け渡し合う、みたいな感じ。
これが理想だと思う。

わたし、この話を聞いて改めて「脳若」の役割というものが何なのかをしっかりと認識した気がします。

「認知症予防」という講座を語りながら(ほんとはこの言葉を使いたくないと思ってる)、誰もがなる可能性のあるこの「認知症」・・・

予防することだけが本命の目的ではなく、ともに共存することの意義と意味を知らされました。

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