かかりつけ医としてその方の人生によりそう。クリニックの脳若トレーニングとは?

認知症サポート医の脳若トレーナー誕生

本日は「ゆたか内科消化器科クリニック」(佐賀県佐賀市)の「脳わくわく・若返りトレーニング講座」を見学してきました。(http://yutakanaika.com/
地域に根ざし心のこもった医療サービスを目指し、かかりつけ医として地域の方のお役に立ちたいと考える中島先生ご夫妻。クリニック開業と同時に「脳若トレーニング」を導入され、認知症サポート医としての初の脳若トレーナーが誕生しました。早速素晴らしいコミュニケータを育成され、「生活習慣病の管理及び認知症予防に取り組むクリニック」としてのレベルの高いトレーニングを拝見させていただきました。

認知症サポート医であり脳若トレーナーでもある中島美和子先生は8年ほど介護老人保健施設に携わった経験から、医療と介護の調和を心掛けていると仰います。

認知症発症を予防するには何が必要なのか?を考えたとき、「人と人とのつながりの中でワクワクすること、生き甲斐作り」であると答えを出されました。そんな中、脳若トレーニングと出会い「探していたのはこれだ!」と思われたそうです。

休診日に「わくわく若返りセミナー」

いよいよ講座が始まります。受講生様がおいでになるとまずバイタルチェックからです。

会話をし、体に触れながら血圧測定しています。

会話、体に触れながら血圧測定。

ここで大事なのがお一人お一人その日の体調やその方の体に触れるということです。普段の診察で聞けなかった事や小さな気づきをこの時間で拾っていくのだそうです。トレーニングスペースにはアロマも焚いてあり、きめ細やかな配慮。常に「五感」を大切に心がけていらっしゃいます。今後はMMSEも定期的に測定し受講生の体と脳の健康をしっかりサポートしていきます。

次に美和子先生からのミニ講話。今日は認知症についてのお話。普段の生活での気付きが盛りたくさんで受講生様も頷きっぱなしです。

認知症については「わかりやすく丁寧に」を心がけて。

認知症については「わかりやすく丁寧に」を心がけて。

15分ほどのミニ講和が終わり、コミュニケータの石渡さんと交代で脳若トレーニングがはじまりました。講座を拝見しましたが、ものすごく準備されていてびっくりしました。美和子先生に聞くとやっぱり!脳若の導入キットに入っているテキストや動画類は熟読、事前に講座内容をレポート提出しておられているそうです。これには院長のゆたか先生も唸っていらっしゃいました。
石渡さんは本来、お茶の先生でいらっしゃって人当たりはかなりソフト。とにかく所作が綺麗ですのでご高齢者様対応は安心して任せられるということでした。

所作が美しい!

石渡コミュニケータ。よく準備された講座!

ご夫婦での参加も多い。

ご夫婦での参加も多い。受講者はクリニックのファンであり何でも相談できる信頼関係がある。

介護予防=3大生活習慣病の予防です!

超高齢社会を迎え、人はどのように生き、そして逝くのかを考えたとき、医療だけではなく介護も含めたトータルケアが必要と力説される美和子先生。

医療・介護のトータルケアが大事と力説される美和子先生。

美和子先生。「介護現場にかかわってきたからこそ出来ることです

「いつまでも元気で長生きできる健康寿命」を伸ばすことを目指し、加齢にともなう生活習慣病の管理(特に糖尿病のコントロール)と認知症予防に取り組み、真の地域包括ケアシステムを実現しようとされている。

美和子先生が講座の中でおっしゃった「継続的に脳若トレーニングを受講することが大事」という言葉にも私自身、重みを感じました。責任重大だなと。
また、恥ずかしながら自治体側からしか地域包括ケアシステムを見ることがなかったので、こんな形の「自助」の先端を垣間見ることができ、これからの医療・介護の形もこうやって変わっていくんだと体感しました。
とにかく、パワーをもらって帰ってきました!
「うちの患者さん(受講生さん)とは一生の付き合い。」という考え方、まさに共感です。
今後は、地域で予防の担い手育成にも精力的に関わり、地域に根差したクリニックとしての役目を存分に果たしていかれます。

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