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作者:光岡眞理 2011年4月14日号 VOL.15 購読者: 505名
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今日も元気にハツラツと!毎週木曜配信のメールマガジンです。
(転送はご自由にどうぞ。)
●こんにちは、光岡眞理です。
子供の時分は家に風呂はなく、毎日銭湯でした。
すぐ近くにあったのですが、その風呂屋がお休みの時は、
西新という商店街にある、別の風呂屋に行っていました。
お風呂上りに時々買ってもらえるコーヒー牛乳の味が今でも忘れられません。
父が働いているところは見た事がなく、
物心ついてからの父との想い出といえば・・・・・。
その西新商店街にあったパチンコ屋、カクウチ、
行きつけのラーメン屋、夕方一緒に見たテレビの時代劇。
そして着物にマフラー、ふんどし姿ですかね。
今思うとユニークな男・・・・だったと思います。(ようは遊び人ですが・・・)
男気のある、自由な人だったのかもしれません。
「金はアポと一緒で汚いもんやからな、さっさと使ってしまわないかん」
でも着物姿は粋でしたね。
●二日前、息子の誕生日でした。
二十歳。
息子が小学生の時、仕事が忙しくなり始めた頃。
「ママ、今日、僕誕生日だよ?忘れてないよね?」
「・・・・・忘れてないよ、もう少しで帰ってくるからね」
慌ててケーキを買いに行きました。
二日前、「今日くらいは帰ってくるのか?」とメールをしましたら、
明日のバイトが早いので無理との返事。
どうしようか迷ったのですが、家の夕食を出した後、車に乗り込みました。
呼び出して二人で焼肉。
一週間を2千円で切り抜けたと自慢するのですが、当然顔色は悪い。
バカ親だな。
「お母さんが一生懸命働いたお金だから大事に使って」
「いい大学に行くとか、いい所に就職とか、そんなことはどうでもいいの。
こいつはちょっと違う、そんな風にいわれるような味のある、粋な男になって」
それだけ伝えました。
●昨日は、ある特別養護老人ホームに介護予防教室のプレゼンに行きました。
施設の中を通って会議室へと向かったのですが、途中、広場にたくさんのお年寄りが
車椅子に座って一斉に部屋の天井から下がっているテレビを見ていました。
その光景を見て思い出してしまってですね・・・・。
父は晩年、片田舎の特別養護老人ホームに長年おりましたが、
週末私が会いに来るのを楽しみにしていました。
あの同じ光景の中で一緒に黙ってテレビを見ていましたが、
私の顔を見るなり嬉しそうにこちらに手を振って、
「きたか」と笑っているのを思い出しました。
プレゼンの準備をしながら目を押さえ、鼻をすすっていました。
やっぱり、この仕事、成功させたい・・・・。
「母さんの夢、聞いてくれる?たくさんのお年寄りが幸せになるんよ」
二日前も息子に切々と語ったところでした。
第15号は以上。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。感謝。
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