社会医療法人が共感する「脳若」の地域づくり

社会医療法人栄光会(栄光会病院)の使命

今回は福岡県志免町の社会医療法人栄光会様の事例です。
脳若を導入している医療法人、クリニックはほぼ100%といっていいほど、共通点は地域づくりに特別な使命感があるという点です。

社会医療法人栄光会は昭和の初頭、亀山病院(炭鉱付属病院)としてクリスチャン3名のメンバーでスタートした病院です。

ロゴにも十字架のマークが施されています

キリスト信仰に基づき、日本でいち早くホスピスケアを導入した栄光病院は、平成2年に当時の厚生省から「緩和ケア病棟を有する病院」として認可されました。
現在では在宅医療と福祉を統合し、患者と家族が喜びをもって人生を生き抜いていくためのトータルな支援ができる体制を整えておられます。

まさにサムライトのスタッフにも、お母様がこちらのホスピスケアにお世話になった経緯があり、現、栄光会グループの下稲葉会長のお名前は私も存じ上げていました。

そんな中、社会医療法人として昨年3月に「脳若」導入を決められたのです。脳若スタッフは理学療法士はじめ、今回インタビューに答えていただいた鷹尾さんあわせ3名体制です。

脳若導入のきっかけ

「光岡さんの講演会で、ピンとくるものがありました。エネルギーを感じましたね」

と担当である地域協働部の鷹尾さん。
鷹尾さんとはもう5年ほど前から縁があります。まだ教材がアプリになっていないころ、パソコンで作った教材でデモ講座を行った事を懐かしく思います。

以下、鷹尾さんの言葉です。

脳若は、「楽しそうだ!」が入り口。

さらに、男女を問わず人が集まり、楽しいコミュニティが出来そうだ

その結果、住宅型有料老人ホーム安息で生活している方の活力に結びつき、入居者の方が入居者の方のお世話をする支え合い体制が出来ると直感しました。

現在、女性の平均寿命は約86歳、男性は約80歳です。しかしこれが健康寿命となると女性が約74歳、男性が約71歳です。
課題はいかに三方良しにするか、です。誰一人として介護をされる期間が長い事を望みません。ではどうやったら元気な時間を増やせるか?

その意識をもった時、「脳若」にピンときたのです。

「脳若」で人が集い、仲間を作り、互いに支え合う部活動やサークル活動に発展するコミュニティが形成できるきっかけになると思います。
生産人口の減少と超高齢化、健康寿命を伸ばし、支え手を増やす。これらを一元的に住民が自ら進んで行う可能性が高いのがこの「脳若」だと思います。
また実際にこのトレーニングを皆さんと行えば、「楽しい、どこに行けば買えるの?また来るね、もっと回数を増やして!」と言われます。

人材育成のしくみに唸りました

認知症予防教室を地域で開催することは病院としても重要な事ですが、自分で調べ、教材を作るのは大変な時間とお金がかかります。この教材はありがたいですね。
内容についても、ビジョンがしっかりしているし、そのビジョンを実現させようとしている意思がみえる。
さらにアプリや教材の更新がしっかりしているし、PDCAの効いたマネジメントを本部が行ってくれるので安心感があります。

充実した講師育成テキストとDVD教材

800種類以上あるクオリティ高い教材群(毎月更新)

Nouwaka Note は九州大学との共同研究でテーマとなっている「レジリエンス」の考え方が入っている。サポーター養成このテキストは各自治体からも好評。

最期はこんな病院にお世話になりたい

私の父も母も、もうこの世に居なくなってしまいました。介護の時は自分自身の生活にやっとで、父母ともちゃんと最期まで看ることが出来なかった。
親の恩は親が死んでからより一層感じるものですが、親が倒れた時、どうしようもなくて、オロオロして、私がこんな仕事をしているのにかかわらず、してやりたいことも出来ず、亡くなっていったのです。

ちゃんと、その時の準備というのは自分含めしっかりとしておくべきですね。「後悔先に立たず」です。これはレジリエンスにも繋がります

私はこの社会医療法人様の考え方、方針に触れ、私もこんなところで最期はお世話になりたいと真に思いました。

鷹尾さんはじめ、こちらの社会医療法人様とは末永いお付き合いとなると感じていますので、町の地域づくりについてはずっとご支援していきたいですね。

何事もご縁です。

ありがとうございました。