どんなビジネスにも使える【見えないものを形にした家元制度とは】

ネットがあるから誰でも商売できる時代になった

2010年。Twitterで呟いた『今からiPadを使った「脳の若返り教室」を広島で開催。興味のある方はご見学を』の言葉に山梨県から反応してくれたのが丸山さんだ。彼女はシステム開発会社でパソコンのインストラクターの仕事に携わる、私と同じ子育て真っ最中の女性。たまたま見つけた投稿で私とつながった。しばらくして東京で会うことになり、女性同士いろんな話をしたのを覚えている。現在彼女はトレーナーとして山梨県内(8市町村)で毎日、脳若トレーニングを開催している。当時は想像もしなかった事だが「今月、脳若でスケジュールが一杯に埋まりました」と、昨日メッセージで知った。この7年間、彼女に会ったのは多分3回だ。おそらく一生の付き合いになる。

この時、SNSというのはすごいもんだと思った。やがてYouTube、ミクシィ、Facebook、ブログで情報を発信することを覚えた。九州の田舎でも、行ったこともない遠くの人とつながるものなのだとワクワクしたし、地方では得られない、有名人ではなくて一般の人の生活や考え方を身近に感じることができた。今や、中国のアリババで個人輸入して開業したり、インスタビジネスやユーチューバー等、個人がすぐにでも立ち上げられるビジネスはそこら中にある。学生でも高齢者でも、子育て中のお母さんだって自宅から全国・全世界をお客さんにして商売ができる。起業して事業を存続させることの難しさはあるにせよ、今や誰でも打席に立てる時代だ。

自分が小さく作った組織をコピーして大きくする

パソコン教室を2003年から運営、シニアに特化した講座運営の特徴は以下の点であり今の脳若ビジネスにも色濃く残っている。

  • 専門職(PC教室の講師募集は資格を問わなかった)でなくてよい
  • 移動教室(出前講座)が可能→固定費の節約
  • ツール(PCやプロジェクター、教材)は持ち回りで利用
  • コミュニケーション能力は必須→ここが最も大事で継続に繋げられるかはここ次第
  • 中間就労的な雇用(時間の切り売り)
  • 人材育成によって人気講師(スター)を育てられる

この小団体を福岡の地方で作り上げた頃、「あ、これと同じものを広島で作ろう」とこれまたSNSでつながった縁のあった人たちで福岡のコピーを作った。私含め、全員子育て中の主婦で「子供の事を最優先」しながら必要な時間だけを私にくれる、というお互いwinwinの関係だと納得できれば信頼関係は続くものだと実体験してきた。そういうわけで2009年に法人にしたが最初から普通の会社を作ったのではなく、登ってきた順序は細かくは説明しにくいが、こんな感じで少しずつ人材育成と組織作りというものを実体験しながら事業を作ってきたなと思う。

「みつおか式」と言い放った瞬間に…

特に新しい何かを発見したり研究開発したわけではない。最初は紙にイメージを描いた紙芝居だった。自治会の老人会や介護施設の門をたたき、こんな風にすると楽しいよね、この順番でやってみようか、こういうコンセプトだと良さそうよね・・・これを体験で積み上げた塊がやがて少しずつ形になり、60分の講座の中身が確立してきた。ちなみに「脳の若返り教室」という名前で開催していたが、広島のスタッフが呼称が長いので「のうわか」と略して呼ぶようになり「脳若」となった。エビデンスもない、偉い大学の先生とかの監修とかもちろんない、ただ、現場でやってみて楽しくて続くものを寄せ集めて、一つのエンターテインメントを作った。それを厚かましくも「みつおか式」と言って始めたんだから、あとに引けなくなったというのは今だから言えること。でも最初に思った、「継続して通う→コミュニティの創造→介護予防」これは実体験で感じていたことだから、それを形にしたらそうなったというだけの話だと思う。なにより、受講生が喜んでくれたということが継続の力になった。この形のないビジネスをボランティアでなく商売として広げることに意味があると思い、山を登り始めた感じだった。

セミナーで使うスライド。名前の由来をいつも説明する

ビジネスモデルとお家元制度

脳若の認定制度には

・コミュニケータ(講師)
・トレーナー(コミュニケータを育成)
・マスター(トレーナーを育成)

の3段階としている。イメージはこんな感じ。

人材育成ロードマップ

人材育成ロードマップ

ビジネスモデルはこうだ。

セミナーでは時間をかけて説明する重要なスライドだ

  1. 脳若トレーニングをあなたの地域(拠点)で開催(自分の事業と組み合わせOK)
  2. トレーナーを選出し脳若アカデミーを受講
  3. トレーナーの認定試験(動画提出)
  4. 脳若トレーニング開催と同時にコミュニケータ育成・認定(地域の人材を発掘して!)
  5. 自前教室だけでなく、または持たなくても、出前講座でも収益化可能

このビジネスがうまく回るよう、毎月新しい教材プログラムを増やしクラウドからダウンロードできる仕組みを作った。実際の講座の様子をYouTubeの限定公開でアップしているので講師はルール説明や「あいのて」をいれるタイミングなどを確認することができる。講師のレベルアップのための研修も定期的に行っている。認定は毎回しっかりと当社マスターがチェックしている。(合格率85%)

「人材育成とコミュニティ作り」がカナメの事業

「脳トレ」のアプリを開発している会社さん・・・これを払しょくするのがとても大変で、そうすると逆にわかりにくいビジネスをしているのかなといつも悩む。

いつか、「脳トレ」じゃなくて「脳若」ね!と言われる日がくるのが夢だけど、私がやりたいのは人材育成とコミュニティ作りで、ITやAIはあくまでもツール。当然、「介護予防」という切り口で高齢になっても健康寿命がどんどん長くなっていくこれからの私たちの生きがいの場所作りに貢献したいと思っている。しかも医療・介護という専門的なところにぶら下がるのではなく(語弊があったらすみません、うまい表現が見つからない)一般の専門職でない私たちが出来ることを探して真正面からビジネスにしましょうよ、と言ってるんですね。逆風もあればまだ世の中に受け入れられない部分もたくさんある。それでも踏ん張ってるから色んな人が応援してくれてるんだと思う。

うちの人気講師です!

セミナーでは最後の方にご紹介する大好きなスライド。この女性はもともとシニアパソコン教室の生徒さんだった。福岡県粕屋町に住んでいて、地元粕屋町の介護予防講座の人気講師だ。

この形をご契約いただいたライセンス先様に切望している。法人としては時間も労力もかかることだと承知の上だ。これをなんの価値だととらえるのは自由心に響く人が賛同してくれている。

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詳しくはセミナーでお会いしましょう。年内12月が最後です→セミナー詳細