先日、厚労省で「一般介護予防事業等の推進方策に関する検討会」というものが行われました。令和元年の5回目の検討会です。
焦点の一つが「PDCAサイクルに沿った推進」の方策についてです。
介護予防に関する事業全体がPDCAサイクルをまわせているか?がポイント。
PDCAって、おなじみですよね。
「Plan=計画」「Do=実行」「Check=評価」「Action=改善」の4つの英単語の頭文字で、「PDCAサイクル」。
P→D→C→A→P……といった具合に、4つの段階を循環的に繰り返し行うことで、仕事を改善・効率化することができる方法のことです。
これ、なかなかできないんですよ。企業でさえも。(私だって難しい(-_-;))
事業計画は立てるけど、やってみて、それを検証していない、分析していない、結果だけ見てそのまま次年度へ突入、というパターン。どうしてできないかというと、やはり計画(P)がまずいんだと思ってます。
企業の場合、売上と利益の計画を立て、それを実行するためのアクションプランでしょ?
しかも動くのは自分ひとりじゃないわけで。
自治体様の計画を見させてもらう事、たまにあるんですが・・・
あ、ホームページとかに公開になっている分はとても抽象的ですよね「いつまでも安心して暮らせる街づくり」とか。それはそれで万人にわかりやすいので良いとして、
私が見せてほしい、というのは、例えば生活支援コーディネーターさんの年間のアクションプランです。立ててない、または漠然としている場合があまりにも多いような気がします。忙しいのはわかるけど、それやっとかないと一年間、またバタバタで地域回ったってだけで終わります。
とはいえ、自治体の業務負担はものすごいもの。このあたりも考慮しつつ、
プロセス指標やアウトカム指標(成果や結果という意味です)を含む評価のあり方が問われています。
だから私どものような地域づくり専門の介護予防事業者をうまく活用していただくという事なのです。新しく一人雇用するよりも新しい観点での結果を出せます。流れが変わるし、対行政、対社協、とかいうのをうまく整えていく仕事をする機関というのはこれからすごく大事な役割を担うと考えています。
今回の中間報告では、総合事業実施の効果の点検・評価を行っている市町村は約3割にとどまっており、「これだとしっかりとPDCAサイクルに沿った取組が行えているとはいえない」との意見もでているようです。行政も社協も大変ですよね、こりゃ…
アウトカム評価については、事業を何回やったかとかではなく、フレイル予防のための個々人のデータがどうなったかという評価が重要だといわれていますので、ここは脳若の「脳と運動・評価プログラム」は一歩先をいけたかなと考えています。
現在「脳と運動・評価プログラム」は福岡県、鹿児島県、佐賀県、愛知県、群馬県でスタート。3回の評価も徐々に終わりに近づいているところもあります。ある自治体では最終回が終わったら、このプロジェクト参加者全員集めて茶話会を開催する予定です。このプロジェクトの目的、評価結果の状況(全国)、今後の生活習慣についてをまとめ、来年度以降も追跡調査の予定です。
さらに、通いの場の参加率よりも「担い手側」(特に65歳~74歳)としての参加率も重要な指標です。ここも脳若事業はバッチリ!一般介護予防の評価事業には沢山のサポーターさんがおいでになる。それから、
様々なパターンの「通いの場」を想定して、教材を5段階のレベルにわけることも始めています。専門職だけではなく、だれでも使える教材にするからこそ、真に「使えます」よね。
こういう取り組みを全国に広めようとライセンス先様へ情報をどんどん流しています。もう何年も前からそれを言い続けていたけど、伝える方も聞く方も難しかったというのは正直あります。時代が追い付いていない、行政の取組が遅い、前例がない・・・こんな感じ。もうすぐ行政がらみではなくなる可能性もあり、対個人へのサービスも充実していなければお客様から選ばれません。効能だけじゃなく、楽しくないとだめですしね。
あなたの地域の小さな「通いの場」がどんな雰囲気なのか、是非のぞいてみてください。
さらに、アリの目から鳥の目。行政、県がどのように動いているかをしっかりと見つめてみてください。
この観点でみると、自分も、年取ったら暮らしやすい地域で住みたいと心から思いますよね。
脳若事業のお問合せはこちらから
https://nouwakastation.kaigo-yobo.com/contact/
この流れにのって、仲間を募集しています!
ありがとうございました。